ご無沙汰してしまっております。
はぁー、しょぼぼん。
我が家のプリンセス、BJが癌になっておりました。

膝に乗ろうとジャンプする寸前
一か月前位から食の好みがうるさくなって、
今まで食べていたカリカリを食べなくなったのが始まり。
色々違うフードをあげて、いっぱい食べてくれても吐いてしまったりし始める。
以前も吐いて病院に連れて行った事があるので
なんだろ、ストレスなのかなぁとか思っていたのです。
(前回は吐き気止めの注射を打ってもらったら治った)
で、かかりつけの獣医さんに連れて行って血液検査をしたらば数値が良くないと。
ウルトラサウンドを撮った方が良いって事になりましたが、
ここの獣医にはその設備がないっつー事で
設備のある別の獣医さんに予約を取って頂きました。
そして癌発覚。
膵臓と肝臓。はぁー、しょぼぼぼん。
ウルトラサウンドを取って下さったR医師曰く、
「施術する際には全身麻酔をせずに暴れる事が無い位の麻酔をかけたので
BJは意識のあるままだったのですが、
彼女の様子を見る限り痛みは感じてないと思います。
痛みのある子はもっと違う動きをするので分かります。
だから急いで決断する必要はないですからね。」
…この決断の意味は"安楽死” と、いう事です。
悲しいかなNZでは、重病の動物は安楽死させるのが正義という常識があるのです。
で、私は驚いた。
いままで急いで安楽死させようとする獣医さんが一般的
と思っていたので(あくまで私調べ)、
R医師のこの言葉に非常に驚きました。
彼は、BJの癌は良くなることはないので
ステロイドで腫瘍を小さくしながら
QOLを大切に考えた治療をすることを進めてくれました。
賛成ダス~。
ワタシは安楽死を勧められる事を恐れていたのダス。
本当にもう痛みに苦しみ元気がなくなってしまったらその時は考えられるけど、
今のBJの状態では絶対にありえないから。
(出来る事なら日本の様に、最後の時まで自然に看取ってあげたいのが本心ですが)
検査結果と一緒にその旨かかりつけ医に連絡しておくので
薬を取りに行ってくださいね。
と、おっしゃってR医師との電話での会話を終えました。
検査を終えたBJを迎えに行ったその足で、すぐにかかりつけ医に寄りました。
今回担当してくれたJ医師は、
「残念な結果だったね」
とねぎらって下さったのですが、
「膵臓に癌があるって事はBJは今大きな痛みを感じているハズ。
痛み止めのパッチをつけるね」
と、R医師とは違う意見を言うので私は頭がこんがらがった。
「BJの癌は治る事は無いのでいずれ安楽死させなくてはいけないよ。
このまま進行して体重が減ったらね。」
分かってはいるけど安楽死と言う言葉にワタシ血圧急上昇。
とりあえず吐き気止めもあげて欲しいとお願いするのが精いっぱいで、
R医師と意見が違うんですけどー、って質問する事が出来ませんでした。
で、帰り際ナースが
「来週の火曜日に予約を取りました。4時にきてね」
と、強制的。
この日は木曜日で、次週の月曜日は祭日な為、ロングウィークエンドだったのです。
私は4時はちょっと都合が悪かったので午前中が良いというと
J医師は手術が入ってるからダメだと。
では水曜日はどうですか?
って聞いたらナースがちょっと怒ったような感じで
「痛み止めのパッチを外さないといけないから火曜日じゃないとダメなんです」
なんだか物凄い不安な気持ちになる。
結局ナースはJ医師が手術に入る前の時間に予約をとってくれました。
以前、前代のおばあちゃん猫のジタバタを安楽死させるさせないで
獣医さんと口論をした時、強制的に次の予約を取らされたんです。
その時の獣医さんも怒ったような口調だったんで、
トラウマが蘇った感じ。
ちなみにジタバタは、
下半身が不自由になり尿のコントロールが出来なくなったという理由で安楽死を勧められたのだ。
尿のコントロールが出来なくてお尻がかぶれてしまったので、
こんな辛い状況のまま生きさせるのは可哀そうでしょと説得されたのですが、
かぶれは治してみせるとワタシは口論したのです。
で、薬用のボディーソープを処方されて、毎日洗う様に言われました。
そんで一週間後に*の状態を見たいからという事で
強制的に予約を入れられた。
尻がかぶれたまんまだったら安楽死させようと思ってるなと怖くなりましたよ。
その獣医さんは、一般人が猫の尻を毎日洗う事なんて出来ないと
たかをくくっていたのでしょうが、
自分の猫の尻は一般人でも洗えるのだ(逆にNZ人は洗えないの??)。
薬は効果を発揮して、ジタバタの*は割と直ぐに回復していきました。
治った尻を診て、その獣医さんは多くを語らなかった。
ヒドイ話だなと、その時私はつくづく思った訳ですよ。
獣医さんの言うまま決断してはいけないと学びました。
話を元に戻しましょう。
予約を取って不安な気持ちのまま帰途についた私は、
J医師が「このまま進行して体重が減ったらね」の
後に言った言葉を思い出した
「この週末思いっきり甘やかしてあげてね」
……
週末。週末。なぜ週末に言及。
これ、思いっきりフラグですやん。
もしや火曜日に安楽死させるつもりでは?!
私の不安はMax状態でヤンス。

お腹にパッチをつけられちゃったにゃ。
頭の中がグルグル回っていたけど、
火曜日に行って、もしも安楽死を勧められたとしても断ろうと
心に強く誓いました。
だって、BJは食べる量が減って痩せてしまった以外はいつもと変わらないんだもん。
走るし、ベッドの上にも何度もジャンプするし、
甘えるし、兄弟げんかするし、しっぽピンッと立てて私の後ついて回るし。
余命が長くないとしても、この状態で死なせるわけには絶対にいかないよ。
ところでBJ、病院帰りのこの日の夜はびっくりするくらいの食欲で
出すもの出すもの全てたいらげた。
薬の威力半端ないぜ。
…と、喜んだのもつかの間、次の日の金曜日は朝からいっさい何も食べてくれませんでした。
フードボウルの前には行くのに、臭いを嗅ぐと後ずさりする感じ。
ワタシ顔面蒼白。
食べなきゃ元気出ないよっ。
ヤバいよヤバいよ。
恐らく吐き気で食べられないのかな、と予想。
処方されたのはステロイドのみだったので、吐き気止めを貰いにいかねばっ。
翌日土曜日、かかりつけ医ではなくウルトラサウンドを撮った病院に予約を取りました。
R医師に会いたかったのですが、残念ながら週末は働いていないとの事。
でもセカンドオピニオンを聞きたかったので別の獣医さんですがお願いしました。
この時はK医師。
今までの経緯と、
R医師が痛みはないと言ったのに対し
J医師は強い痛みがあると言うので私は混乱しており
セカンドオピニオンを聞きたいと伝えました。
BJが付けていた痛み止めのパッチは麻薬系のとても強い痛み止めで、
そのせいで食欲が失せているのもあるとの事。
K医師もこの痛み止めは必要ないと思った模様で、これは取っちゃうねと即決。
食欲増進剤と吐き気止めを処方してくれて、
ビタミン入りの点滴をうってくれました。あと浣腸も💩
K医師もR医師と同じで、体重も悪くないし(3.6KG)
今の状態だったら今すぐの安楽死はオプションにないと言ってくれました。
様子を見たいとの事で月曜日再訪する事になりました。
強制の予約はトラウマになっちゃっててまたもビクつくも、
パッチ取った後の様子は診てもらった方が良いもんねと
気を確かに持つ。
月曜日は祭日なんだけど、この病院は無休で開いてる上に再訪の場合は
祭日料金加算しないんだそう。
いつでも開いてるのって非常に心強い☆
月曜に再訪したらば、今度はM医師。
「体重も変化ないし大丈夫そうだね」
でも爪伸びてるから切りましょうと、爪切ってくれました。
その後点滴してくれて、おススメのフードを紹介してくれて
いずれは自宅で点滴する事も考えた方がいいかもねと言うだけで、
次回の予約も強制される事なく診察を終えました。
安楽死というワードを一度も発しないまま。
もうね、安心度が格段に違いました。
深読みし過すぎで申し訳ないけど、
かかりつけ医は吐き気止めとか処方してくれなかったので、
週末に食べられなくなって体重落ちて
そして火曜日に安楽死っていうシナリオを考えていたんじゃないかなって思ってしまった。
被害妄想かしらん…。
被害妄想だったとしても、
こんな不安な気持ちではBJをお任せ出来ないので、
BJの状態を考えると週末も開いている病院に通う方が安心だから
という言い訳で通院はキャンセルすると伝えました。
(バレバレと思うけど、変更先の病院名は伝えませんでしたヨ)
お陰様でBJは食べる量は少ないけど、
お薬のお陰で食べれてます。
あと元気も変わらずあるので、薬あげるのが一苦労と言う嬉しい悲鳴です。
ステロイドが効いていてくれてる間は平和に暮らせそう。
賛否両論あるでしょうが、
この国にいる限り獣医さんは最後まで緩和ケアはしてくださらないので、
最終的には安楽死をさせる事になるでしょう。しょぼぼぼぼぼぼぼん。
この安楽死という価値観の違いが、
ワタシにとってはこの国に住んで最大のカルチャーギャップなのです。
やはり日常的に仏教の教えが何気なく身に付いているので
(ちゃんとした信者ではないけど、日本人アルアルですよね)
人間ごときが動物の命の決断をしても良いのかと思ってしまうのですよ。
でもこちらの価値観では、動物を苦しみから救わなくては虐待と思うみたい。
安楽死させない飼い主は動物を虐待しているんだそうですよ。
あー、しんどい。
幸いな事にワタシはイチローが病気になってから
病気というものと向き合う事に慣れているので、
BJが癌、という辛い現実もすんなり受け止められています。
もっと長く一緒にいたいけど、
しょうがないものはしょうがない。
一日一日大切に過ごそうと思っています

しかし、こんな感情が大揺れの時、
イチローがワタシの寿命を縮めたっ。ううう、なぜ同時期??
長くなったので次回につづく…
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